
先日南東北 芭蕉の旅を車でまわりました。
良い旅でした。
訪れたどの場所も感慨深いものがありましたが、なんといっても
その同じ場所で、五百年前に松尾芭蕉が俳句を詠んだという
事実が感動の重みを増してくれました。
旅は歴史と文化、そして特に文芸を知っておいたほうが、
現地での感動の具合が全く違います。
特に俳句は、覚えていて損はないです。
五色沼で水原秋桜子先生の俳句がありました。
もう、びっくりです。
水漬きつつ新樹林は楊ましろなり
松尾芭蕉翁に戻ります。

これよりは奥の卯の花腐しかな
白河の関にて
「卯の花腐し」とは卯の花の咲くころに降り続く雨。夏の季語
明易の島を結べる丹塗橋
松島にて
「明易」とは夏の朝の明けるのが早いこと。
夏草の雨にけぶれる平泉
平泉 中尊寺にて詠む

下闇の深きに翁のねまる石
山刀伐峠にて
月山の風に応えて早苗かな
尾花沢の養泉寺にて
月山の風に吹かれて夏の蝶
が元になっていたが、風に吹かれてが平凡。
応えてに変えたようです。
五大堂したたる山をおさめけり
立石寺にて
「山したたる」は夏の季語。
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